ニホンアシカ

ニホンアシカ

  • ニホンアシカ一生のほとんどを海上で過ごし、休息や出産のために岩礁に上がる、主として移動と食物を取るために海に入る、泳ぐときは頭を水面に出していることが多いが、ときには胸まで出していることがある、遊泳速度は時速15km前後と言われ、瞬間最大速度は30kmに達する、食べ物はイカやタコが好物で、他に種々の魚も食べるが、低床の棘のある魚は好まない。
    繁殖期には1頭のオスが数頭から15頭くらいのメスを率いてハーレムを作る、警戒心が強く、群れが海岸の岩の上で眠っていても必ず1頭くらいは見張りをしており、見張りが危険を感じると大きな鳴き声を立てて仲間に知らせ、、群れは一斉に海中に避難する。
    5月から6月の出産が行われ、しばらく後に交尾が行われる、うまくしたもので妊娠期間は約12ヶ月であり、翌年の上陸時に1仔を出産するとまもなく交尾が行われ、上陸する手間は年1回となっている。
    新生仔の様子はよくわかっていないが、カリフォルニアアシカに似るものと思われる、すなわち生まれたばかりの仔は黒褐色で、体長65cm、体重9kg前後、メスは6才くらい、オスは9才くらいで性成熟する、オットセイほど大規模な回遊は行われず、1箇所に定住するものさえあると言われる。
    かつては日本列島の周辺海域に普通に生息したが1900年代に入ってから減少し、1958年には竹島周辺に200頭から500頭がいると報告された、しかしその後確実な記録がなく絶滅したものとされる、群れで生活し、海中でイカ、タコ、魚を捕食しては岩礁に上がって休む、警戒心が強く休息中に群れの1頭が危険を感じて騒ぐと群れの全員が海中へ逃れる、広範囲の回遊は行わず、1ヶ所に定住する傾向があったという、5月かせ6月が繁殖期で、メスは陸上で1仔を産み、その直後に1頭のオスが数頭ないし15頭くらいのメスを従えるハーレムを形成する。
    なお、カリフォルニアアシカは3亜種に分類され、期亜種のカリフォルニアアシカは北アメリカの西海岸に分布し、生息数は推定5万から10万頭である、残りの1亜種ガラパゴスアシカは赤道直下のガラパゴス諸島に分布し、固定個体数は2万から5万頭とされる。
    ニホンアシカの絶滅の原因については良く分かっていないが乱獲と生息地の破壊が挙げられるだろう、竹島は戦後韓国によって要塞化され、生き物が生息できる状態ではなくなったと言われる。
    現在ニホンアシカの標本は剥製が6点知られるのみである、1点は1886年に島根県美保関町で捕獲されたオスのニホンアシカで、レントゲン写真では頭骨はなく、頭は針金で支えられている、他の5点は最近になって大阪市天王寺動物園で見つかったもので、成獣2体、幼獣3体である、他の当時の生態を伝える写真10点ほどとごく最近発見された映像が残されている。


このページの先頭へ