カササギガモ

カササギガモ

  • カササギガモ

    北アメリカの大西洋岸、ラブラドル地方からチェサピーク湾に分布、特にロングアイランド付近には多数が棲息していた。
    カササギガモの詳しい生態は記録が残っていないがシノリガモ属やクロガモ属のカモに似ていると鳥類の専門家は考えている。
    シノリガモ属の仲間は普段は波の荒い岩礁地帯を小さい群れで移動しながら岩についている貝類を食べている。繁殖期になると川を遡り、急流の岸辺にある深い藪や岩の間などに巣を作る。川の中を上手に潜り水中生物を食べる、翼を使って水中を泳ぎ川底の石の間を歩くように移動する。卵は4個から8個で抱卵期間は28日程、カササギガモの産卵数はもっと少なかったかもしれない。
    クロガモ属も普段は小さい群れで海上で生活している、岩礁近くの浅くて荒い海で貝類や甲殻類を食べている、渡りを行い北極圏で過ごしツンドラの湖に棲み水中にいる水生動物を食べる、そして岸辺の藪や草むらの中に巣を作る、産卵数は10個ほどで抱卵日数は18日ほどである、カササギガモも短距離だが渡りを行い繁殖期以外はニューイングランド沿岸に移動して暮らしていた。

    おそらくカササギガモは他の鳥があまり食べない貝類を上手く食べる事に特化していたため生き残ってきたと考えられる、もしくはカササギガモは元々の個体数が少なかったという理由があったのかもしれない。
    1840年から1860年ごろまではニューヨークで見られていたと記録に残っている、カササギガモが捕獲されていたということは確かだがリョコウバトやオオウミガラスのように乱獲されたという痕跡はない、しかし1878年のロングアイランドでの記録を最後に絶滅してしまったのである。

    最後の一羽は人間が捕獲したものだが絶滅した原因は解っていない、伝染病や狩猟なども考えられるが人間の活動が原因で絶滅したと考える学者は少ない、しかしニューヨークの発展の中心はロングアイランドである事から繁殖地が開発によって消滅した可能性もある。


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