メガラダピス

メガラダピス

  • メガラダピス

    マダガスカルのキツネザル類のメガラダピスは、これまでに知られている原猿類の中で最大であり、頭蓋は30cmもある、頭部は猿人類並だが知能は高くなかったと考えられる、頭蓋で脳が入る部分が小さかったからである。
    猿の仲間は北アメリカとオーストラリア以外の世界中で広く分布していて、その種類は樹上で暮らすものや地上で暮らすものなど様々である、マダガスカル島には猿の中でも原始的なキツネザルだけしか棲息していないということで知られている、だんマダガスカル島の中だけで木の上を飛ぶ回るシファカ、チンパンジーなどの尾のない猿人類に相当するインドリが棲息し、大型のゴリラに相当する頭蓋が45cm、背丈が1.5mに達する巨大なキツネザル類のメガラダピスが棲息していたという点で、とても興味深いのである。
    この巨大なメガラダピスはインドリやシファカと同じような生活をしていたらしい、メガラダピスは熱帯雨林の中で小さな群れをつくり生活していたらしい、群れはオスとメスとその子供たちから成っていたと考えられている、主に樹上で生活をしていて木から木へとジャンプして移動していたが、時には地上を二本の足で歩いたりもした。昼に活動して、木の葉が主食で果実や木の皮なども食べた、大きな声で鳴き犬のほえる声に似ていた、遠くで聞くと人間の声にも聞こえたという、夜は樹上でひと塊になって寝ていた。
    1863年にオランダ人のポーレンがマダガスカルを訪れキツネザル類の調査をしていた、黒の白の美しいエリマキキツネザルに出会い、太っているがとても小さくて丸顔のコビトキツネザルを観察し、キツネザル類のテナガザルとでも言うべきシファカを捕まえたりしていた。彼がマダガスカル東部の山奥に住むホヴァ族の聖獣インドリを観察しに出かけた時村人の一人がインドリの他にも人間のように直立して二本足で歩く巨大なゴリラ型のキツネザルがいると教えてくれた、その巨大キツネザルこそがメガラダピスであり、それが実在すると教えてくれたのである。
    一説によればメガラダピスはおそらく18世紀まで生存していたともいわれるからこの村人の話は本当だったのかもしれない、ポーレンは間もなくメガラダピスは実在していると知ったがそれば生きているものではなく化石だった、しかし村人はメガラダピスは今も生きていて木の葉や果実を食べる話した、メガラダピスは巨大な犬歯を持ちながら肉食ではなく植物を食べるのだ。
    メガラダピスは5000年前にはまだ広く分布していたのだが、その後人間が約2000年前にマダガスカルに移住した事で主に狩猟によって激減した、それから山火事や家畜との競争も絶滅を早めた一因になった。初期の移住者たちはキツネザル類を食べたのである、メガラダピスは木の葉や果実などが主食だったためにその肉は美味しかったに違いない。
    この巨大なキツネザルはおそらく18世紀にもまだ生き残っていたと考えられており、これはマダガスカルの多くの大型哺乳類や大型鳥類と同じように人間に絶滅させられたのである。


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